OVERVIEW
エネルギー政策のトレードオフを、自分の手で体験する
「CO₂を減らしたい」「電気を安定して供給したい」「電気代を安くしたい」——これらを同時に満たすことは、実はとても難しい。このゲームでは、日本のエネルギー大臣として6種類の電源の構成比率を自分で調整し、現実のエネルギー政策が直面するトレードオフを体験的に学べます。
🌍
気候変動対策
CO₂排出量の削減が急務。このまま放置すれば地球温暖化が加速する。
⚡
安定供給
24時間365日、電力を途切れさせてはいけない。
💴
経済性
家庭・企業が負担できる電気料金でなければならない。
⚠️
安全性
初期コスト・維持費・リスク管理まで考える必要がある。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プラットフォーム | Web アプリ(ブラウザで動作) |
| 技術スタック | HTML5 / CSS3 / Vanilla JavaScript |
| デプロイ | Firebase Hosting(静的ファイル) |
| 対象 | 中学生・高校生・大学生・一般市民・企業研修 |
| 動作環境 | Chrome / Firefox / Safari / Edge(スマートフォン対応) |
| エクスポート | 結果をJPEG・PDF形式で出力可能 |
GAME MODES
5つのモードで、段階的に深く学べる
入門から専門レベルまで、難易度と目的に合わせて選べる5つのモードを用意しています。評価軸の数が増えるほど、現実のエネルギー政策に近い複雑さが体験できます。
CO₂・コスト・安定性の3項目に絞り、エネルギー政策の基本的なトレードオフを体験します。3つのミッションで構成され、「再エネだけにすればいい」という思い込みを崩すきっかけになります。
初期コスト・維持費・安全性・持続可能性が追加され、評価軸が7項目に拡大。ベーシックで「できた!」と思った構成が、別の視点から見ると全然ダメだった——そんな気づきを促します。
プレイヤーの選択に応じて「環境重視ルート」「安定供給ルート」「持続可能性ルート」の3つに分岐する物語形式。自分が何を優先するかによって、結末が変わります。
日本のエネルギー政策の歴史的変遷を追体験します。2025年(現状)→2030年(CO₂ 46%削減目標)→2050年(カーボンニュートラル達成)の3ステージを経て、現実の政策がいかに難しい判断の連続かを実感できます。
廃棄物処理・設備利用率・社会的受容性の3項目が追加され、合計10の評価軸で判断する最高難度モード。タイトル画面の地球アイコンをクリックすることで出現する隠しモードです。
🌍 解放方法:タイトル画面の地球アイコンをクリックすると出現します。
機能一覧
現実のデータで動く、4つのコア機能
実際の政府データ・国際機関データに基づいたシミュレーションエンジンで、リアルなエネルギー政策の複雑さを体験できます。
火力・原子力・水力・太陽光・風力・地熱/バイオマスの6つの電源を、スライダーで自由に調整できます。合計は常に100%に自動維持されます。各電源の上限(水力15%・原子力30%・地熱10%・太陽光50%)は、日本の実際の地形・社会的制約を反映しています。
合計100%を自動維持
1つのスライダーを動かすと、他のスライダーが自動で調整されます。
上限制約に現実の根拠
水力は地形的制約、原子力は安全性・立地制約、地熱は温泉との競合、太陽光は設備利用率の低さ(約14%)と系統安定性の課題が上限の根拠です。
リアルタイムフィードバック
スライダーを動かすたびに、CO₂・コスト・安定性の指標が即座に更新されます。
シミュレーションは、資源エネルギー庁・環境省・IEAなどの一次データに基づいています。単なる「なんとなくの数字」ではなく、実際の政策立案に使われるデータと同じ根拠で計算されます。
| 電源 | CO₂係数 g-CO₂/kWh |
発電コスト 円/kWh |
安定性 /100点 |
上限 |
|---|---|---|---|---|
| 🔥 火力 | 670 | 16.5円 | 90 | 80% |
| ☢️ 原子力 | 15 | 12.0円 | 95 | 30% |
| 💧 水力 | 25 | 11.0円 | 85 | 15% |
| ☀️ 太陽光 | 50 | 10.5円 | 40 | 50% |
| 🌬️ 風力 | 15 | 13.5円 | 50 | 30% |
| 🌋 地熱等 | 40 | 16.5円 | 90 | 10% |
※データは資源エネルギー庁・環境省・IEAの一次データに基づきます。安定性スコアは太陽光・風力が40%を超えると系統安定性ペナルティが適用されます。
各ミッション・チャプター完了後に4択クイズが出題されます。単なる暗記問題ではなく、シミュレーションで体験したトレードオフを「なぜそうなるか」で問う設計になっています。
正解・不正解どちらも解説付き
正解時は理由を、不正解時は正解と詳細な解説を表示。答え合わせで学びが深まります。
完了時に正答率を表示
全問終了後に正答率がパーセント表示されます。
スキップ機能あり(確認ダイアログ付き)
授業の時間調整に合わせてスキップも可能です。
ゲーム終了後の結果画面から、エネルギー構成比率・全評価指標・ユーザーコメントを含むレポートをJPEGまたはPDF形式でエクスポートできます。授業でのグループ発表や宿題提出にそのまま活用できます。
JPEG形式:画像として保存・共有
SNSへの投稿やグループチャットでの共有に便利。
PDF形式:印刷・提出に対応
授業レポートとして印刷・提出する際に活用できます。
授業活用
技術・理科・社会・総合——どの教科でも使える
エネルギーミックスは特定の教科に限らない横断的なテーマです。教科と単元に合わせた使い方ができます。
技術
エネルギー変換
各電源の特性理解、エネルギーミックスの概念学習。発電の仕組みとその限界を体感できる。
理科
環境問題
CO₂排出と気候変動の関係、再生可能エネルギーの可能性と限界を数値で確認。
社会
公民・経済
エネルギー政策と国民生活の関係、コストと環境のトレードオフを実感できる。
総合
探究学習
「理想のエネルギーミックスを考える」探究課題のツールとして。結果PDFをレポートに活用。
RECOMMENDED FLOW
推奨授業フロー(50分授業)
1
導入:エネルギー問題の概要説明
4つの課題(気候変動・安定供給・経済性・安全性)を提示し、「全部を同時に解決するのは難しい」という問題意識を引き出す。
5分
2
個人ワーク:ベーシックモードで3ミッションに挑戦
各自がスライダーを動かして試行錯誤。「なぜ100点が取れないのか」を自分で体験する。
20分
3
グループ討議:「なぜ100点が取れないのか」を議論
自分の結果PDFを見せながら、どの電源をどう組み合わせたか・何を犠牲にしたかを話し合う。
15分
4
まとめ:エネルギーミックスの重要性と現実の政策
日本の2030年目標・2050年カーボンニュートラルと実際の政策を照合し、現実の難しさを共有する。
10分